3月パンレッスン終了しました


食のアトリエ・スパロウ、3月パンレッスンが終了しました。
3月は「酒粕スコーン」でした。

以前からスコーンのレッスンをしたいな、と思っていました。
生徒さんからもリクエストをいただき、レシピを考えはじめましたが…
スコーンって、人の好みはそれぞれ。

イギリス式伝統的なふんわりパンタイプ
カリッとした歯ごたえのクッキータイプ
ヴィ―ガンフード店などにある乳製品不使用の食べ応えあるお食事タイプ
スターバックスのような大きめアメリカンタイプ

大きく分けてこの4通りくらいかなと思います。
私もスコーンは大好きで、どのタイプもそれぞれにおいしいな、と食べています。
1回のレッスンでは1メニューしかお伝えできないので、どれかに決めなくてはいけません。
考えた末、有機天然酵母でゆっくり発酵させた良さが感じられるようなものをと決めました。

外はカリッと、中はホロッとしているけれど崩れるほどではなくて少ししっとり。
バターの香りと噛むほどに粉と発酵のうま味がして、何もつけなくてもおいしいスコーン。
こんなイメージです。

ふだんはホシノ天然酵母で発酵させたスコーンを作って販売しています。
ホシノは麹由来の酵母、数日間冷蔵発酵させて焼くと、ほんのり麹の甘い香りがして、
何ともいい味わいになります。私も夫も大好き。
同じ日本酒由来の酒粕を使えば、レッスンでもこの風味に近いものができるのでは?
そんな風に思いついて試作をはじめました。

試作は思った以上に手ごわかったです。
材料の配合でも味は変わるし、発酵日数でも味は変わります。
ある配合で作った生地を冷蔵発酵させて4~5日間毎朝食べます。
改良点があると、また新しい配合で生地を作り、4~5日間食べ続け。
こんな風に、昨年12月から今年の1月上旬まで、夫をつき合わせスコーン三昧でした。
幸い夫は「大丈夫、スコーンすきだよ~」と飽きずに付き合ってっくれました。
こんな風にして今回のレシピができあがりました。
これだッ!と決まった時はうれしかった~。

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こんな長~い前置きをお話ししながらのスコーンレッスンでした。
参加者の方に好みを聞いたところ、思った通りみんなまちまち。
意外に、あまり食べたことがなくて、好みと言われても分からない…
こんな方もチラホラでした。


事前に準備したスコーン生地を切り分けて天板に並べてオーブンで焼きます。
プレーンと甘納豆入りの2種類をご用意しました。
この生地は和素材との相性が良くて、甘納豆はピッタリでした。
その間にフードプロセッサーを使って生地作りのデモンストレーション。
作った生地は、小分けにして皆さまに持ち帰っていただきました。
ご自分でも冷蔵発酵させて、お好みのふくれ具合で実習していただければと。


しばらくすると香ばしいにおいが漂ってきました。
こんがり焼けた様子に「わぁ~」の歓声。
この瞬間は嬉しいですね~。
酒粕はバターとの相性がバツグンで、あいまって少しチーズみたいな風味がします。
ほんのり酒粕のにおいと甘味がクセになる味です。
スコーン好きな方も、あまり馴染みのない方も、ぞれぞれに味わっていただけたよう。
お友だちがみえるから作りますね!との方も。
良かったぁ、試作の甲斐がありました。


今回は特別にジャム作りのデモンストレーションをしました。
スコーンのお供はやっぱりジャムかなぁ。ちょうど苺の季節だし。
苺1パック分、お家で手軽にできる量で作りました。
苺とお砂糖とレモン汁
全てを合わせて少し置いて
水分が出てきたら強火で5分煮ればできあがり。

苺の処理や煮方に少しコツがありますが、強火で一気に煮上げる方法だとフルーツの香りや色が鮮やかに残ります。
サラッと仕上げでお匙にすくってそのまま食べたい素直な味。
露地ものの苺が出るようになったらぜひ作ってみていただきたいです。

実習後のランチタイム。
・メイン:ハッシュドビーフ
・サラダ:キャロットラぺ
・チーズ:ブルサン アップル&シナモン
・デザート:甘納豆入りスコーン+バナナムース

メインは ハッシュドビーフ。ご飯のメニューは初めて。
いつもはレッスンで作ったパンとそれに合わせたお料理なのですが、
今月は甘納豆入りのスコーン。
これに合うおかずは無いかなぁ… なんて思って。

前日からトロ火でゆっくり煮込んだハッシュドビーフ。
かくし味にスライスしたピクルスを少し。
特別な材料は使っていませんが、優しいお家の味になりました。

サイドのキャロットラペへのご質問が多かったです。
クリームチーズとレーズンが入って我が家の定番。
作り方は?ドレッシングは?どこの人参を?
近所の地産マルシェで買った人参を、いつもの自作のドレッシングで和えただけなんですけどネ。

今月のチーズは「ブルサン アップル&シナモン」でした。
母国フランスでは、「ブルサンを知らないフランス人はいない」と言われるほど、
家庭の食卓に定着しているブルサン。
なめらかな口どけのチーズとりんごのやさしい甘さ、ほんのり香るシナモンがアクセントになっている、期間限定のフレーバーです。
今回のスコーンにクロテッドクリーム代わりにつけるといいかな、と選びました。
フルーティーなフレッシュチーズはデザートにちょうど良かったです。

デザートは甘納豆入りスコーンに加え、バナナムースも召し上がっていただきました。
極上の台湾バナナが手に入ったので、そのままの味が楽しめるデザートを。
レモン汁とホワイトラム酒を少し加えて。
アレッ?何かスパイス入ってる?
ラム酒効果でちょっぴりピリッと味がひきしまりました。実演した苺ジャムも添えて。
ちょこちょこっと色んなのが並んだ今月のデザートタイム。
こういうの、女子は好きなんですね~。
皆さまのニヤニヤ顔のおかげで私もHappyでした。

花粉舞い散る中、ご参加いただきありがとうございました。
来月は「シナモンレーズンブレッド」」でお待ちします!


2019-03-23 | Posted in Blog, パンレッスンComments Closed 

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